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久しぶりに読んだ本、文庫本で買ってみた。有名な本だと思うんだけど、最後に読んだのは20代の頃。

その時と今読んだ感想は全然違う!

20代の時はこの本に書いてあるように「好きな事仕事にする」のが素晴らしいと思っていたし、そうなりたいと考えて実際にやった。

でも、30代になって思ったのはこの本の最後に書いてあったように「利益率の高い仕事」でないと仕事としては成立しなかった現実があった。なので私は好きな事を仕事にするのは辞めた。

20代の時は自分がやりたい事が分からなくて好きな事を仕事にする事に憧れていた。


だけど、それが本当に好きな事なのか。辞めてみて、好きだけどそこまで好きでもなかったのかも?と思う。仕事にしたら好きだけでは無理な事も見えてきたし自分の実力のなさも認めれるようになった。

なので、この本は日本人の若者向けに書かれているような気がする。そりゃあ売れるわ。

夢を追う事が大切と言っているけど、それはどうだろう。そうやって一般大衆に夢見させる本じゃないと売れないからそう書いてるのも本当はあるよね~(笑)

面白いのは最初は「好きな事を仕事にするのがいい」と書いているのに最後らへんで「利益率が高い仕事」とか「稼ぐ力」とかどんどん現実を見せてくるあたり。


最初に気分いい事が書いてあって、現実見せてくる辺りはみんな大して読まん。


こんな本読んだだけで金持ちになれるわけない。だったら、日本人は皆ゆたかになっているでしょう。


貧乏人が夢を見たくて買っている本。

庶民で金持ちになりたかったら、現実的には支出を減らす工夫。収入を殖やす工夫。投資を勉強する情熱。大多数と真逆の事をやってのける天邪鬼さが要求される。


でも殆どの人はそんなの怖いし、失敗を恐れるしやらないでしょう。


なので今はこんな本なんて全然面白くなくなった。自分らしさとか多様性とかそんなの関係ない。


人に使ってもらえるような使いやすい人間でないと必要とされない。そうでない奴は圧倒的な個人の実力が必要とされるけど、そんな出来る奴なんて殆どいない。現実見るのが一番大切だよね。

にしても、、ほんとによく売れた本。